帝王切開 前夜

眠れないので、ブログを書くことにする


前回の帝王切開の時の日記をアプリで付けていたが、バックアップを取っておらず、ケータイ修理に出した際に全部消えた事を知る(バカすぎる) 


なので今回はブログに残すことに




脊椎麻酔にモルヒネを添加するのは私の職場では難色を示されていたのでフェンタニルだけだった

モルヒネは水溶性のために24時間も効果が持続するが、その代わり呼吸抑制の懸念があるからである

当院の麻酔科医と産科医のマンパワーは圧倒的に足りず、少しでも医師対応が必要なリスクを避けたいせいだった

患者さんの疼痛より呼吸抑制の方がリスクが高いからだ

しかし!

論文をいくつか集め、肥満患者でも無ければ呼吸抑制のリスクがかなり低いと部長に力説し、酸素モニターを一晩必ず付けているし!と説得して、モルヒネを添加する流れになった

本当に驚いたのは、モルヒネ添加すると、術後の鎮痛薬使用が圧倒的に少なくなるのである。

独自に当院でのデータを詳細に集めているので、他で既出だがモルヒネ圧倒的に効果があるのである。

P値が〜とか有意差をソフトで解析してみて初めて有意差出た〜みたいなのではなく、本当に歴然としているのである。

術後三時間でペンタジン使われていたのが一晩使わずに済むとかザラである。

前回脊椎麻酔硬膜外麻酔併用(CSEA)だが局所麻酔薬のみの帝王切開だった患者さんを同じようにCSEAでモルヒネフェンタニル添加したところ、歴然とした鎮痛薬使用開始時間、使用頻度の違いがあったのである。患者さんがまず驚いていた。

N=1だが、同じ手法で使う薬が違うとこうも違うのかと…